2.薬とカウンセリング

PDについて

現在、パニック障害の治療法として、薬・認知療法・行動療法・丹田呼吸法・自律訓練法・森田療法などいろいろな方法があります。
昨今は薬の開発も進み、また神経伝達物質の中の化学物質も判明されつつありますが、しかしこれがパニック障害の原因だという物質が明確になっていないわけです。おそらく数年後には間違いなくこの薬を飲めば、「たちどころ」に完治する薬がでてくるものと思います。
では、それまでの間はどうしようもないのかと言いますとそうでもなく、その人にあった治療法をすればよくなるのです。対応しだいで完治できるのではないかと思います。しかし、本人の行動と努力はいります。

さて、精神科・心療内科・神経内科等で、あなたは「パニック障害」ですよと言われたとします。この症状名を言われた患者さんは、通常の皆さん同一見解をもたれるだろうと思います。ここが、問題なんです。 通常の風邪を例にとってお話します。その中で、熱が37度前後であれば動きながら治せますよね!しかしこれが40度前後でしたらどうでしょう?とてもじゃない動くこともできませんよね!薬を飲んで、静養しないと治りません。時には、点滴を打ってもらわないと回復しませんよね!

「パニック障害」といっても、実はレベルの違いが大分あるんです。そしてレベルの違いでその見合った動きをしないと、根本的に完治しないのです。 (私はパニックレベルを「ステージ」と呼んでレベル分けしています。詳しくは私の作ったパニックレベル表を参照してください)

薬がいいから薬だけで治す。ステージ1ならそれでも治るでしょう!しかし私がつけたステージ6やステージ7は、薬だけでは治らないのです。 認知行動療法が、パニック障害には最適だというけれど私は違うと思うのです。その人のレベルにあった行動でやって行かないと治らないと思います。 あらゆる薬を飲んであらゆる精神療法を試しても良くならなかった人は、そのことが言えると思います。
また、認知行動療法で一度は治ったんだけど、また再発したという人を見かけます。それは、そのレベルならその行動でよかったかもしれないが、根本療法に至っていなかったのです。自分のものにしていなかったのです。 突然にやってくる「パニック障害」は、ストレスが大きくかかわっていると思います。そして、ホッとした時が一番あぶないのです。最初は誰でもステージ6程度の強い発作が来ますが、その後はだいたい落ち着きます。その落ち着いたレベルが私の言う「ステージ」です。この辺りを間違いのないよう願います。
いろいろ治す努力をして治癒すればいいのですが、薬漬けになり、そして再発するとレベル6以上が1ヶ月以上続くようになるのです。

そうなってしまう前に私のカウンセリングと治療法を試して見てください。必ずいい方向に進みます。また私はずうっとアドバイスを続け見守ります、だからよくなるのです!薬だけ、ある精神療法だけをやりなさいではなかなか治癒には向かいません。
私が場面ごとにやってきた事がPD対処方法の項目にも書いてありますが、それを押し付けません。症状の度合いや現状を聞き、あなたにあったやり方を教えます。

SAD・GADについて

一時期テレビCMでもさかんに見かけた「SAD(社会不安障害)」と「GAD(全般性不安障害)」。何かといえば、SADは平たくいえば対人恐怖症、GADは 心気症です。

わたしはそれを「薬で治ります!」という宣伝を聞いて、とても驚いています。
特にSAD(社会不安障害)はなかなか簡単にはいきません。4、5年以上かけ、じっくりと自分の気質を理解しない限り治りません。

私は薬はあくまで、補助として使用しない限り本当の治癒は来ないと思っています。
また、GAD(全般性不安障害)についても同じことが言えますが、SADほど時間はかからないと思います。確かに、薬で軽減できることもあります。 しかし、根源はやはりこの「SAD」と「GAD」の中味を知り、どのような心の持ち方を知るかにかかっているのではないでしょうか?

実は私はGADも経験し、克服した体験があります。PD、GAD、SAD・・実はどれも根っこの部分は同じなのです。私はあなたにそんな心の持ち方を伝えます。 PDの患者さん同様にSAD・GADで苦しまれている方へもカウンセリングを実施しています。
どうぞお気軽にご相談ください。